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2018.05.26

夜間頻尿

夜間頻尿とは、夜間、排尿のために起きなければならない症状をいいます。夜間頻尿の原因は、①夜間多尿、②膀胱容量の減少、③睡眠障害の3つに大きくに分けられます。

①多尿による夜間頻尿の原因としては、糖尿病、水分の摂り過ぎなどの他、高血圧症、心不全、慢性腎臓病等の腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などがあります。
②膀胱容量の減少では、膀胱に少量の尿しか貯められなくなるもので、過活動膀胱や前立腺炎、膀胱炎、前立腺肥大症などで起こります。 
①睡眠障害は、眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまいトイレに行くものです。 不眠症や睡眠時無呼吸症候群等が原因となります。

夕方以降にコーヒーやお茶、お酒等を摂取していると、カフェインやアルコールによる利尿作用によって夜間頻尿が起こりやすくなります。また、塩分摂取量が多い方は塩分摂取を制限することで夜間頻尿は改善します。就寝3時間前には水分摂取を控えることも有効です。 

夜間頻尿は、本人の生活の質(QOL:quality of life)を落としてしまうのはもちろんのこと、夜中にトイレに行く物音で家族を起こしてしまい迷惑になることもあります。また、高齢者では寝ぼけて転倒し骨折してしまうケースも多いため、転ばぬ先の杖の心がけで気になったら早めに治療を行いましょう。

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